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ライブ6題・その1~3-名フィル&セントラル愛知 11月定期

えぬ(別HN・京青)

 今月行ってきた演奏会について、ぼちぼちと。

   名古屋フィルハーモニー交響楽団 第28回市民会館名曲シリーズ
          2011年11月3日(木・祝)16:00開演
      *指揮:ロッセン・ゲルゴフ
      *プログラム:
        チャイコフスキー/交響曲第3番ニ長調 作品29『ポーランド』
                    交響曲第6番ロ短調 作品74『悲愴』

 バンドのメンバーが2人程それぞれ聴きに行ってたことを知っていたので、この日の夜の
バンドの練習後、話をしたところ、それぞれあまり面白くなかったと言ってました。
私個人は、そうは思わなかったんですけどね。
特に「悲愴」はこれまで色々な名演があり、聴き手側の思い入れが強い曲の1つだからだと
思いますが。(^^;     
           
           名古屋フィルハーモニー交響楽団
        第385回定期演奏会 愛と死シリーズ<愛の渇望>
           2011年11月18日(金)18:45開演
    *指揮:ゴロー・ベルク
    *客演:アリーナ・イブラギモヴァ* (ヴァイオリン)
         崎村 潤子** (ツィンバロン)
    *プログラム:
     ムソルグスキー[ショスタコーヴィチ編]:
           歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲(モスクワ河の夜明け)
     ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77*
     ※ソリストアンコール
      バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番ニ短調 BWV.1004より
                                第3曲「サラバンド」
     コダーイ: 組曲『ハーリ・ヤーノシュ』 作品35a**
     バルトーク:
      バレエ『中国の不思議な役人(不思議なマンダリン)』 作品19, Sz.73 組曲

 定演後のツイッター内では、ショスタコのことが大いに話題になっていました。
ソリストが「憑依していた!」とまで表現している方もいたり。(^^;
名フィルのツイッター公式アカウントやFacebookを確認したところ、イブラギモヴァ氏の
東京・埼玉のリサイタルは完売・衝撃的な演奏だったと伝えられていた、と書いて
ありましたが、正にその通り。そして、アンコールのバッハが真骨頂だったかと。

             セントラル愛知交響楽団
      第116回定期演奏会 〜その上に少女のリボン枯芭蕉〜
         2011年11月4日(金)18:45開演
     *指揮:齊藤 一郎
     *客演:ピアノ/高橋 悠治*&朗読/日比野 真子**
     *プログラム:
     武満徹:系図(Family Tree)-若い人たちのための音楽詩
           谷川 俊太郎 詩
           岩城 宏之編曲:小オーケストラ版(2002) **
     グバイドゥーリナ:
      INTROITUS-ピアノと室内オーケストラのための協奏曲(1978)*
     高橋 悠治:大阪1694年(2010)
     ペンデレツキ:シャコンヌ-ヨハネ・パウロ2世の追悼のために(2005)

 セントラル愛知の11月定期は、すっかり現代音楽のプログラムというのが定着
しましたが、その割にはお客様が意外に多かったような印象。
県外から、作曲家関係者の方々の来場が多いのも、この月の特徴でもあります。
 公式HPを見たら、この日初のユーストリームでのライブ中継があったようですね。
武満・高橋作品のみだったようですが、滅多に聴けない曲ばかりですから、
来場出来ない方々や、遠方の方々に聴いていただくには良い試み。

 1曲目の途中でホールに到着し、ロビーで事務所にいた続きで客先と電話しつつ
ナレーションと音楽を聴いていました。嗚呼、ホールの中で聴きたかった。。
 プログラムノートに、1995年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本の
プログラムの武満氏のコメントの抜粋が掲載されていました。
亡くなる前年、まさに武満氏の遺言のよう。
詩を朗読を担当した中学生の女の子、自然な語り口が反って曲を引き立てていて、
ロビーで聞いていても違和感なく良かったです。
 今回、故・岩城 宏之氏の改訂版を使用とのことでしたが、改訂版の音源がオーケストラ・
アンサンブル金沢の演奏でCD発売もされているようです。買って是非聴き直したいところ。

 高橋氏の「大阪1694年」は、松尾 芭蕉が旅の途中に1694年に大阪で亡くなる直前の
14句を用いての作曲。2管編成の弦・管楽器奏者を、それぞれ1st奏者を下手・
2nd奏者を上手に配置し、テンポ・小節線・拍・強弱・フレージングが書かれていない
スコアを見ながら、お互いに演奏を続けるというもの。
指揮者が松尾 芭蕉の俳句を読み上げてから、演奏がスタートするという仕掛けでした。
恐らく2度と同じ演奏は聴けないという意味でも、中々面白かったです。
ちなみに、初演は昨年5月に沼尻 竜典指揮の日本センチュリー交響楽団。

 グバイドゥリーナ氏の作品名「INTROITUS」とは、キリスト教の入唱祭という意味で、
本来はレクイエムやミサ曲の1曲目に演奏されるものとのこと。
作曲者自身のルーツである中央アジアの土俗的な曲調の中、シンプルで祈るような
ピアノの美しさが印象的でした。
そして、ペンデレツキのシャコンヌは2005年に亡くなったヨハネ・パウロ2世に捧げられた
作品とのこと。こちらも、祈るような美しい曲。

 このプログラムは以前から用意されていたと思いますが、皮肉にもこのような
大震災の年に愛や死や祈りというものを感じた今年の11月定期でした。
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Posted byえぬ(別HN・京青)

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